カンボジアツアー2018 ~笑顔をつなげよう~
私たち+one(プラスワン)は、2018年2月2日~5日までカンボジア・シェムリアップの孤児院「クルサー・リッリエイ」を訪問してきました。今年は10回目のツアーでした。
今年のツアーコンセプトは「笑顔をつなげよう」です。 ツアーに参加できず日本に残ったメンバーと、ツアーに行ったメンバーと子どもたち、全員が笑顔でつながれるツアーにしたいと思いこのテーマにしました。そんな笑顔が溢れるツアーの報告をします。
訪問1日目
今回は調査プロジェクトの一環で、シェムリアップにある職業訓練校「EGBOK」を訪問しました。ここはアメリカのNPO団体が立ち上げた施設で、+oneとして訪問するのは2回目です。今回は、責任者であるマイケルさんのお話を伺いながら構内を見学しました。ここで学ぶ生徒たちの約8割は、郊外の貧困地域から出てきた子どもたちです。サービス業に必要なホスピタリティのスキルを学ぶ場ではありますが、生きていく上で必要な知識すら教わってこなかった子どもたちが多いため、Life Skillも教えていくのが「EGBOK」の特徴です。
マイケルさんは、自身の子どもが成長したことをきっかけに「自分の人生を送ろう」と2年前にアメリカから訪れたそう。「今は朝起きて、自分がなぜここにいるか、なぜ起きるのかが分かることが幸せだ」という彼のシンプルな答えを聞いて、一同とても感銘を受けました。施設見学の最後には、生徒たちが作った料理を振舞うレストランで昼食をとり、その後私たちの支援先へ向かいました。
クルサー・リッリエイに到着すると、学校から帰って来た子どもたちが迎えてくれました。 去年よりもさらに成長した子どもたちに会って、第二の我が家に帰ってきたと実感しました。まずは「お母さん」ことラエムさんとメンバーで、過去1年間の様子やラエムさん自身についての話をしました。大きな病気やケガをすることなく過ごせたと聞き、ひと安心。何人かの卒業生には子どもが生まれ、孫が増えて嬉しいとラエムさんは話してくれました。私たちにも新しい家族が増えたようで、とても温かい気持ちになりました。
その後は例年通り、ウェルカムセレモニーを行いました。子どもたちが一生懸命に英語を話す姿を見て、改めて子どもたちの成長を感じました。お互いに再会を喜び、これから一緒に過ごす時間がより一層楽しみになった瞬間でした。
夜はみんなが大好きなレストラン、トンレメコンへ。ここへ来ると、毎回子どもたちの食欲に圧倒されます。いろいろな話をしながら食事をする時間は、本当にかけがえのないもの。また毎年恒例、子どもたちからツアーに初めて参加したメンバーに辛い調味料を食べさせるドッキリも大成功! 子どもたちの笑顔がきらきら輝いていました。
訪問2日目
今年は、近くのフットサル場でチームに分かれて運動会を行いました。仲良しリレー、ドッヂボール、二人三脚、フットサル、どの競技も大盛り上がりでした。元気で運動神経のいい子どもたちに、私たちメンバーがついていけずリードされてばかりに……。でも、どのチームも一丸となって競技に取り組めたので、とっても楽しかったです。
施設に戻った後は、日本食を振舞う企画として、流しそうめんをしました。子どもたちは、流れてくるそうめんを楽しそうに取って、すごい勢いで食べていました。準備は大変でしたが、がんばってよかったと心から思える時間でした。
昼食の後は、各班に分かれて「夏祭り」を開催。今回はパフェ、射撃、ウォーターパニックを行いました。「Skypeプロジェクト」では、日本にいるメンバーと通信。子どもたちとラエムさんと同じ時間を共有できました。その後はみんなで「未来ミーティング」として、子どもたちに将来の夢ややりたいことなどを書いてもらいました。それぞれの夢が実現するように、私たちもしっかりサポートをしていきたという想いを改めて強くしました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後はフェアウェルセレモニー。2日間の楽しかった思い出や相手への想いを共有しました。
子どもたちと一緒に過ごせる時間は限られていますが、今回のツアーも濃密で、忘れられない時間となりました。子どもたちの未来のために、これからも日本でできる限りのことをしていきたいです。 今回のツアーは「笑顔をつなげよう」というテーマでしたが、ツアーに関わったみんなが笑顔になれたツアーになったと実感しています。 イベントに参加してくださる皆様、サポーターの皆様、会場や備品提供など様々なところで支えてくださる皆様のおかげで、私たち+oneは活動を続けることができています。心より感謝申し上げるとともに、今後も+oneをどうぞよろしくお願いいたします。
(+one 2018年カンボジアツアーリーダー 小林友恵)