瞳の奥の未来へ
2014年2月7日~2月11日、初参加者8名を含む総勢30名で、カンボジアのシェムリアップを訪問しました。
今年のツアーコンセプトは「瞳の奥の未来へ」。
+one(プラスワン)が支援している孤児院「クルサー・リッリエイ」では、高校の卒業を控え、進学を希望する子どもが増えています。 そこで、彼らが将来について思っていることを知り、私たちにできる支援を考えていきたいという想いから、このコンセプトを設定しました。
カンボジアに触れ、子どもたちとの再会
1日目の午前は、カンボジアをもっと知るという目的で、遺跡を巡ったり、カンボジアで活躍する日本人が経営するお土産店を訪問したりしました。 また、現地の学生や社会人7人をランチに呼んでインタビューさせてもらいました。 様々な生の声を聞くことができ、有意義な時間になりました。
夕方、いよいよクルサー・リッリエイへ到着。 1年ぶりに再会した子どもたちは、大きく成長していましたが、屈託のない笑顔は変わらないまま。 彼らと抱き合い、また会えたことを喜び合いました。
ウェルカムセレモニーでは、私たちを家族のように迎えてくれたクルサー・リッリエイのお母さんが、何度も感謝の言葉を伝えてくれました。 +oneからは、Kiroroの「未来へ」の 歌をプレゼント。 現地語のクメール語でサビを歌うという子どもたちへのサプライズでしたが、意味は何とか伝わったようです。夜は全員一緒にディナービュッフェへ。 育ち盛りの子どもたちとお腹いっぱい食べ、楽しい時間を過ごしました。
もっと触れ合う~子どもたちとのワークショップ / 豚汁作り / Skype PJ ~
2日目は、午前に子どもたちとのワークショップなどを行いました。
高校生以上の子どもたちには、それぞれの将来について考えてシートに書き出してもらいました。 これは今年のツアーのメイン企画です。 皆熱心に取り組んでくれました。 「お金を貯めて料理店を開きたい」、「助産師として多くの女性を助けたい」など 具体的な夢を書く子どももいて、彼らが将来について真剣に考えていることが分かりました。
また、高校生未満の 子どもたちには、理想の将来像を選択しながら進む 人生ゲームを行いました。 こちらは皆楽しみながら取り組んでくれました。 「大都会に住みたい」、「たくさん子どもが欲しい」などいろいろな将来像が見え、子どもたちの好みが分かりました。
その後は、個々の事情でツアーに参加できなかった日本の+oneメンバーと子どもたちをSkypeでつなぎ、メッセージ交換などしました。 子どもたちは好奇心いっぱいで楽しんでいました。 その裏で行ったのが、豚汁作り。 今回初めて試みたのですが、お母さんや子どもたちの手も借りて無事完成! たくさんの「おいしい」という声を聞けました。
一方で、日本での大雪の影響により、一部のメンバーの到着が遅れていました。 午後になってようやく、到着が遅れたメンバーと合流し、全員が集合! ドリームズ・カム・トゥルー企画(夢をかなえる企画)として、 メンバー と子どもたちのプレゼント交換と、夏祭を行いました。 もらったプレゼントや、夏祭の屋台やゲームにはしゃぐ子どもたち。 その横で笑い、寄り添うメンバー。平和で幸せな空気が満ちていました。
その後のフリータイムでは、メッセージを書いたり、紙粘土で遊んだり、思い思いに好きなことをして遊びました。 途中からは長縄対決が始まり、最終的には皆が集まって盛り上がりました。
支援を考える~職業訓練校訪問~
3日目。 今回は滞在期間が例年より1日長かったため、午前中に 観光や街散策をしました。 また、一部のメンバーは子どもたちの高校卒業後の支援をしている方とミーティングを行い、共に孤児院を支援していく意志を確認しました。
午後はカンボジア調査PJとして、EGBOK, Paul Dubrule(ポール・ドゥブルー) という2つの職業訓練校を訪問し、施設見学や生徒へのインタビューをさせていただきました。 両校とも理念が明確で、就職に向けた教育環境が整っており、たいへん勉強になりました。 さらに、子どもたちが働いている店も訪問! しっかり来客対応をする姿を見て感無量でした。
瞳に映る未来へ
ツアーを通して実感したのは、より強くなったクルサー・リッリエイとの絆です。 また、子どもたちの支援に携わる様々な方との関係を築けたことで、今後の支援の可能性が広がりました。 これからも、私たちは子どもたちとお母さんの気持ちに寄り添いながら、彼らが思い描く輝く未来に向けて+oneの輪を広げていきたいと思います。
(+one 2014年カンボジアツアーリーダー 長友望)